るどのにっき

るどのにっき

徒然なるままに、心に移りゆくよしなしごとを とかっこつけてみたけれどただの文字書き習慣付けです

ただの意識高い系自慢話

早速何を書こうか悩み始めたので去年の二月に友人と行った某Hから始まる旅行会社のフリーパックツアー欧州旅行で得たものの話をしたい。

 

仏語専攻で割と英語もわかる友人とちょっとした英語力の私でロンドン、パリ、ストラスブールヴェネツィアフィレンツェ、ローマを二週間で巡った。

フランス語どころかフランス訛りの英語すら聞き取れず意味カンプンなんでフランス滞在中は友人におんぶにだっこだった。さんきゅーでした。イタリアは流石の観光大国なもんでみんなだいぶ上手な英語だった。しゅごいね。得た気づきのひとつだよ。

 

旅は最初が一番の困難だった。成田からシャルルドゴールで乗り換えてヒースローに着くまでに恐ろしいほどの時間がかかった。まず成田から飛ぶのに機材繰りで1時間遅れて出発した。成田に向かうための飛行機に乗るときにも詳細は除くが大変な苦労があったのでもう大変なことはないだろうと思っていた成田空港の私たちに「油断するなッ!」とビンタしたい。

成田の遅延により、シャルルドゴールで乗り換えるつもりだった予定の便から1時間あとの便のに乗ることになったのだが、離陸がなんと3時間も遅延すると表示が出ていたのだ。おそろしい。詳細はアナウンスされてたのか知らないが路面凍結により一本しか滑空路があいてなかったらしい。結果更に1時間遅れた。

興奮のあまり成田からのフライトで一睡もしていなかった私はその後も興奮のままヒースロー行きの飛行機に乗るまでウトウトもしなかったのだった。その日始発乗るために朝五時に起きたのに。あたまおかしい。

その後ロンドンの深夜に働く優しい入国審査のお兄さんの「Touring?(旅行?)」を「トゥーリン……?」と寝ぼけ声で聞き返す私の姿があった。友人助けてくれてありがとう。

24時間以上睡眠をとらないとくとるーでマイナス補正がかかるということがよく理解できたし、入国審査官が怖いことで有名なヒースローだが深夜の入国審査のひとはとても優しいということを知った。あとホテル送迎の運ちゃんあんな深夜まで空港で待っててくれてありがとう。たぶんインド系移民の系譜の人。

笑えるほどやばいことはこのイギリスに着くまでで終わったのである意味厄落としだったのだと思いたい。

 

その次の日の朝、推しの街をいっぱい廻るのだ!!とワクワクしていた私は睡眠時間3時間か4時間程度で活動を開始した。いや付き合わせてほんと申し訳ない。1日でバッキンガム宮殿、ウエストミンスター大聖堂、ビッグベン、大英博物館セントポール大聖堂、ロンドン塔を観ようというのだ。どう考えても正気ではない。結局セントポールはやめたのだが割と遅くまで歩き回った記憶がある。過ぎったのは自由行動2日分を同じ班の子たちに各日二万歩歩かせた高校の修学旅行のおもひで……。

その後死んだ顔になった私たちはこれ以降1日に観るのはお互い絞ってゆっくりしようと決意した。よき学びであった。

そしてその後も早朝に起きだして動くことも多かったので各町への飛行機や列車の移動は寝るまで行かずともウトウトしたりして休息を取っていた。

休息、大事。無理のない旅行計画、大事。

 

パリで泊まった3日間は本当にゆったりと見て回ったのだ。着いた日はちょっぴり中心部に足を伸ばし夕食確保をし、丸1日空いた片方はストラスブールへ日帰りで行き、もう1日は3つかそれくらいの観光地を無理なく回ったのだ。それまでに比べれば素晴らしくゆったりしていた。マーベラス

この辺になるとなんとなく雰囲気で治安の良し悪しを肌で感じるようになってきたのであった。

あとフランスは地方都市が最高だとよくわかった。広すぎないしパリみたいに汚くないし。新婚旅行はストラスブールがオススメなのではないかと思った。フランスこないだ革命()してたけど。

 

この後イタリアでは飯は安いし美味いし(というかジャパニーズタングによく合う)ということで最高だったのだがほぼ一日置きに移動だったので昼は元気でも夜になると寝落ちするのが多発した。疲れのあまり、交代の風呂で遅くまで起きる羽目になっていることに寝てる友人の横でキレ散らかしたり(理性はあり、気遣いしすぎの自分のせいだとはわかっていたため当たることはしなかった)、なぜかイヌネコ論争で喧嘩になりかけたりした。歴史話文化話ではあんなに盛り上がり険悪になることもほぼなかったのに。イヌネコは宗教である。お互い喧嘩する元気もなかったのは幸いだった。

成田離婚の現象を理解した。あれは寝不足と疲れによって引き起こされるに違いない。ある意味結婚する前に旅行に行って疲れたときの態度に気をつけるかどうかは見ておくといいかもしれない。

 

フランスストラスブールとイタリア三都市でめちゃくちゃ美術館の宗教画を観たのだが同じ構図同じタッチばかりで(中世寄りの時期は下手()でないと怒られた)だんだん飽きてきていた。飽きた頭でも巨匠と呼ばれる人々の作品は「おっ」となる作品だったので飽きてきた方が真価が分かるかもしれない。

そして聖書という同じ題材同じ構図同じ配色で死ぬほど二次創作してる前例があるので二番煎じ三番煎じなぞ気にしなくていいのだとわかった。飽きたの、だって推しじゃないし……。

ちなみに美術館関係で結構おお、と思ったのは飾り文字です。あとミケランジェロのフェチ。

 

ヴェネツィアのレストランでイタリア人女性めっちゃ褒める事象に遭遇したのだが、あれは呼吸するように形容詞がついてたので普通にお年寄りを「ご年配の方」と呼ぶのに等しい可能性がある。あと2人のせいかずっと喋ってたせいか別にどこの国でもナンパの遭遇はしなかった。話しかけられても言語チャンネルの切り替えがなってないせいで気づかなかった可能性は高い。あと警戒はずっとしてた。

 

基本的にどの国の人も日本人だからか旅行者だからか親切だったし特に犯罪に遭うこともなくてよかった。別に日本の怪しいお店街くらいの警戒をしっかりしてれば大丈夫のような気がする。でもイタリアでみた移民ぽい若い黒人男性集団はただたむろってるだけだったけど結構怖かったです。

カバンはチャックとフタ両方ついてると安心して人混みを歩けるよ。ポケットはもの入れてる時は手を入れておこう。幸いスリにも置き引きにも会わなかったけど。

対策すれば気持ち的に落ち着いて観光できることがわかってよかった。

 

あと学んだこととしては泊まった地域もあるけど治安の良さと街の清潔さは英国>仏国>伊国で飯のうまさは英国<仏国<伊国でした。参考までに。

それから移動中外を眺めまくってたので窓の違いを覚えました。英国は格子の出窓が多くて大陸は鎧戸とバルコニーとプランターが多かったです。あと英国よりガラスにめっちゃ鉄格子とかフェンスとかついてる。なんでかはこないだのニュースでよくわかった。

おかげでこないだのファンタビ2は街がどっちがどっちだかすぐわかったよ気持ち悪いね。

 

以上旅行により生まれた学びでした。意識が驚くほど低い!

 

今までで一番長い記事になったが去年の2月の出来事だが日記メモをとってあるのでいくらでももっと詳しい話もできるしちょいちょい面白いネタもあるんだけどそれはまたどこか別の場所か時に。

 

というか旅行記同人誌書こうと思って手が止まったままなんですけど持ち物のメモはないので普通に出発から書いた方が書ける気がしてきた。

 

おしまい。

 

追記:友人から「Tourist?」だった気がする、という連絡が来た。皆さんには本当に脳みその回転が死んでいたのがよくおわかりになると思う。