ドリー
ファインディングニモ、ファインディングドリーのドリーをご存知だろうか。
彼女は「なんでもすぐ忘れちゃうの」と言っているが彼女が物事を忘れるタイミングを皆さんは気づいていると思う。
「なにか別のものに気を取られたとき」だ。
どこかの記事で読んだのだが彼女はいわゆるADHDをモデルにしているとみられている。
私によく似ている。実際にわいずすりーを受けに行ったことはあるが「妙に言語分野などが優秀すぎるため、平均だが少し弱い分野ができないように見えるだけ」という診断を受けたのでそうではないのだろう。
ちなみにそのとき耳からの情報を覚えるのが少々苦手という結果が出た。みんなは是非そこらよろしく頼む(?)
ピクサーのホッコリ()映画は気に入らないと食わず嫌いしていたのだがTVの金ローかなにかで途中からファインディングドリーを観た後日、すぐに両作品を借りてきた。
私は彼女のように家族を探していたことまで忘れることはないだろうが、DVDを視聴した後、やはり私にとても似ていると思った。
TVでドリーを観た後、すぐにツイッターで何か呟こうとしたときに手元にスマホがないことに気がついた。フラフラと何かしながら母と視聴していたので家のどこかに置き忘れたのだ。
「なんだかドリーみたいなことしてる」と私は母に言った。
私と同じように忘れっぽい母は言った。
「そしたら私もドリーだ」と。
その日以降、私たちは大事なことを忘れっぽい可哀想でだらしないやつからドリーになったのだ。
母が何か買おうと思ったものを忘れ、違うものを買えば「仕方ない、あなたドリーだもの」と私が言う。
私が洗濯をしようと部屋から出てきて、ねこのトイレの世話をしておやつを食べて部屋に戻り、「違う、洗濯をするんだった」と嘆けば、母が「あ、ドリーだ」と言う。
たしかに私が大変なミスをして迷惑をかければ精神的に追い詰めたい人が現れても仕方がないとは思うが、そんな小さなミスで自分をひどく責めなくてよくなったのだ。
ドリーを魅力的に描いてくれてありがとうございます。
娯楽は人を救うのだ。
おしまい。